2020年春夏ロンドン・メンズ・ファッション・ウイーク

6月7~10日、2020年春夏ロンドン・メンズ・ファッション・ウイークが開催された。最も着用率が高かったのはテーラードジャケットで、ストリートからフォーマルへの回帰はコレクションのみならずオフランウエイでも決定的に。ただし、ビッグサイズをチョイスしてインナーにナイロンパーカを着込んだり、開襟シャツを合わせてルードに仕上げたりと、ストリートテイストを融合させた着こなしがメインだ。またスカーフやネックレスを用いて、首元にアクセントを加えるテクニックも目立った。

 2019-20年秋冬シーズンのトレンドとなりそうなアニマル柄は、ロンドンではすでに市民権を得ているようだ。レオパードやパイソンといったインパクトのあるパターンを、総柄シャツやパンツで取り入れて一点突破する人や、バッグなどの小物で取り入れて差別化を図る人が見受けられた。そのほか、今シーズンのトップバッターを務めた「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」のアイテムをはじめ、未来感のあるワークウエアも支持を集めた。

ボウタイブラウス&ベルトがキーアイテムのフレンチスタイル

ベイクルーズグループの「イエナ(IENA)」は数シーズン、既存店ベースで前年同期比10%増と好調に推移する。2019-20年秋冬はコートとニットを強化し、バリエーションを豊富にそろえ、好調をキープする。

特に、昨年大ヒットしたイタリアのテキスタイルメーカー、マンテコ(MANTECO)の生地を用いたコートにフォーカス。膝下丈でゆったりとしたシルエットが特徴だ。「昨年4回追加発注をかけたヒットアイテムで、「イエナ」を代表するコートになった。オン・オフ兼用で着て毛玉になりにくい点や4万4000円という価格も支持され、各色3000枚を売り上げた」と長谷川真美PR担当はいう。幅広く用意するニットは、毎シーズン人気を集める薄手ウールのリブニット(1万1000円)がイチ押し。「ボディーラインを強調し過ぎないところが人気の理由」だという。

この数年の流れでは、スポーツテイストやカジュアル傾向が続いていたが、19-20年秋冬はぐっとクラシック傾向が強まったことを受けて「もう一度『イエナ』が得意とするフレンチスタイルを見直す」シーズンにする。秋冬でもきちんと着られるシャツや、ウールやレザーなどさまざまな素材のセットアップをそろえ、ボウタイブラウスやベルトをキーアイテムに「着崩すのではなくキッチリ“固める”」スタイリングを提案する。

色はベージュからブラウンをベースに差し色としてイエローを選んだ。素材は、レザー × ウール × レースといった異素材ミックスを、柄は数年続くチェックを継続しつつ、ペイズリーとの柄ON柄を提案する。ペイズリーは一部ワンピースなどでも提案するが、バッグやストールなど小物で多く用意する。